株主・投資家の皆様へ

株主・投資家の皆様へ

「食」×「コンテンツ」を楽しんで
いただける「空間」を創出することで、
お客様に新たな体験を提供し続けます

代表取締役社長
有村 譲

景気の回復と人流の活性化を追い風に、業務効率化と財務基盤の強化で黒字転換

 ウクライナ情勢やイスラエル・パレスチナ情勢の深刻化、エネルギー価格の高止まりや物価の上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いています。その一方で、2023年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが2類相当から5類へ変更されて以降、外国人観光客の増加などによる人流の活性化、個人消費の持ち直しもみられ、景気も緩やかに回復してきています。
 こうした状況下、24年2月期を「今まで育ててきた新たな成長の芽が実り始める、再成長へ向けての1年」と位置づけ、飲食サービスの健全な成長とコンテンツ企画サービスの拡大を推し進めてきました。
 営業面では、SNS等による情報発信や季節商品の拡充で既存店の売上を拡大する一方、運営受託を新たに締結。集客効果が見込めるスポットコラボも拡大しました。コスト面では、使用材料の見直し、店舗における従業員シフト管理の徹底による人件費の適正化、業務改善によって販売費及び一般管理費を削減。資金面でも、親会社であるDDグループを借入先とする親子ローン等を中心とした資金調達を推進し、手元流動性を確保しました。
 その結果、売上高は順調に拡大、営業利益については大幅に改善し、当期純利益でも大幅な増益となり、黒字転換することができました。

人材・資産を最大限に活用して業務効率の向上を図り、人手不足の解消にも繋げる

 飲食サービスでは、更なる「CS(顧客満足度)と収益力の向上」を掲げて、集客改善に向けた設備投資を推進。その一方で不採算店舗の整理も進め、直営店舗数は前事業年度末比5店舗減の30店舗(24年2月末現在)になりました。
 また、サービス向上のためにオンラインも含めた従業員に対する教育施策を実施するとともに、DXによる管理システムの一元化を実現。人材・店舗資産の両方を最大限に活用して業務効率の向上を図るとともに、課題である人手不足の解消にも繋げました。
 直営店舗では、「食」×「コンテンツ」を楽しめる「空間」を創出して、お客様に新たな体験を提供。また、お客様のライフスタイルに合わせて、各ブランドの店舗社員が企画開発した季節限定の商品を提供することで、お客様満足度の向上を図るとともに、30~40名程度の宴会利用も増加。鎌倉・材木座海岸の「海沿いのキコリ食堂」では過去最高益を達成するなど、飲食サービス全体の売上は順調に拡大しました。

業務効率化による営業利益の改善と財務基盤の強化を推進して売上拡大を図る

 当社では、「鎌倉の海が一望できるテラス席」と「地産地消」の商品を軸にした「海沿いのキコリ食堂」、様々なチーズ料理を楽しめる「Cheese Table」など、コンセプトと商品開発、SNS等を活用した話題づくりでブランディングを確立しています。今後も、これまで積み上げてきたノウハウや実績を最大限に活用して新しいブランドを企画・開発することで、ブランドの確立を図るとともに、出店計画の立案を考えています。また、コラボカフェの実施店舗の拡大や他社店舗の運営受託等のプロデュース事業も強化します。加えて、ここ数年進めてきた経営合理化施策により、一層の営業利益の改善を達成する予定です。
 コンテンツ企画サービスについては、24年3月にIP企画部を新設しました。更なる利益率の向上と代理店・優良コンテンツを抱える提携先との緊密な関係の確立を目指して、より積極的にコラボレーションを推進していこうと考えています。IP企画部のトップを私自身が兼任し、現場で取り組んでいくことで、社内外にその姿勢を示していきます。

当社の強みであるコラボイベントを常設店舗以外にも期間限定で開催

 他社店舗のプロデュースと当社専門店舗で運営するコラボカフェを軸とするコンテンツ企画サービスでは、23年7月、当社がこれまで培ってきた企画力・空間プロデュース力が評価・信頼に繋がり、屋内型テーマパークである東京ジョイポリス内の飲食スペース「Frame cafe」や福岡初出店となるテーマカフェ「BOX cafe&space博多マルイ店」の運営受託を新たに締結しました。運営受託は、初期投資等など当社資金の持ち出しは無く、直営店よりも利益率が高く、安定的な利益を残せるメリットがあります。
 また、当社の強みであり、集客効果が見込めるコラボイベントを常設店舗に限らず、一部飲食店舗での30日~60日程度のスポットコラボという形で積極的に展開しました。23年10月~11月には、大相撲九州場所の開催を記念して、大相撲九州場所と「kawara CAFE&DINING KITTE博多店」とのコラボイベントの実施、新たなコンテンツとのコラボを実施したことにより、売上高を順調に拡大しました。

創業20周年を迎えたエスエルディー「再成長」の新たなフェーズに突入

 当社では、「全員企画」「全員現場主義」をモットーに、全スタッフが新しいメニューやサービスを企画しています。また、人材を育てるために、若手社員向けの社内研修制度「SLDアカデミー」を年数回開催しており、期末において、活躍した店舗、社員を称賛する場としてアワード制度を設けています。
 このような取り組みに共感をして入社する社員も多く、入社1年目のスタッフが提案したメニューが冬の季節商品になりました。今後も研修の質の向上を図り、当社の事業拡大を担う人材育成を図ります。
 当社も創業20周年を迎え、「再成長」の新たなフェーズに突入しました。新たな成長戦略を描けるようしっかりと舵取りをし、株主の皆様のご期待にお応えできるよう、全社一丸となって最大限の企業価値向上を図る1年にしてまいります。
 引き続きご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。